ぶどう、キウイ、タケノコを栽培と通信販売する家族経営の農家です。園主が為す秋冬の山仕事による薪販売もご愛顧ください。
お昼にテレビを見ていたらお米の価格のことを言い合っていました。
昨年の夏あたりからお米の店頭小売価格が上がってきています。
我が家では少しばかりですが田圃があるので稲栽培もしています。
自家消費分のみでは余剰があるので販売もしています。
そして、万一の災害に備えて、備蓄もしています。
備蓄をした分は何も災害が無ければ当然残りますので翌年に販売します。
栽培年をきちんと記して、混ぜることは一切していません。
さて、今のお米の価格が高いのか、安いのか、以下に農家の現実を記しますのでご興味がありましたらご一読くださり、ご判断の一かけらにして頂けたらと思います。
農作物はどんな種類であれ、1反当たりの売り上げ金額の最低ラインは300,000円。
これを下回っては生活は厳しいです。
1反とは 300坪、10アール
一人当たりの経営耕地面積は山梨県の場合、5反ほどの数字が出ています。
一人当たりの農業産出額は山梨県の場合 350万円ほどの数字が出ています。
(https://local-sdgs.info/ のページ参照)
この数字から算出すると一人、1反70万円です。
収穫直後に籾を穀物商に売り渡した場合1反70,000円にしかならない、という声が現実です。
以下は白米にした小売り価格について記します。
籾 1反の収穫量 450kgから600kgと云われています。
白米に精米しますと7割ほどになります。
金額に消費税は含まれていません。
1反で籾450kg×0.7=白米315kg
1反で白米315kg
10kg 3,000円の場合 94,500円
10kg 4,000円の場合 126,000円
10kg 5,000円の場合 157,500円
10kg 6,000円の場合 189,000円
10kg 7,000円の場合 220,500円
10kg 8,000円の場合 252,000円
10kg 9,000円の場合 283,500円
10kg 10,000円の場合 315,000円
よしんば、600kgの籾が収穫できた場合 非現実的。
1反で600kg×0.7=白米420kg
1反で白米420kg
10kg 3,000円の場合 126,000円
10kg 4,000円の場合 168,000円
10kg 5,000円の場合 210,000円
10kg 6,000円の場合 252,000円
10kg 7,000円の場合 294,500円
10kg 8,000円の場合 336,000円
10kg 9,000円の場合 378,000円
10kg 10,000円の場合 420,000円
上記の中間の数字 500kg
1反で籾500kg×0.7=白米350kg
1反で白米350kg
10kg 3,000円の場合 105,000円
10kg 4,000円の場合 140,000円
10kg 5,000円の場合 175,000円
10kg 6,000円の場合 210,000円
10kg 7,000円の場合 245,000円
10kg 8,000円の場合 280,000円
10kg 9,000円の場合 315,000円
10kg 10,000円の場合 350,000円
上記の金額から
種籾代金 10,000円前後
肥料代金 50,000円前後
薬剤代金 30,000円ほど
この他に機械を使いますので燃料費。
機械はトラクター 播種機 コンバイン 籾乾燥機 管理機。
精米費用、出荷の梱包資材費もあります。
以上を差し引きしてみてください。
耕運、直播、雑草・稗の除去、稲生育の観察と手入れ、水の管理、稲刈り、籾の乾燥と保管 稲藁の片付け等人件費は全く含まれていません。
機械は消耗します、その費用もありますが記してありません。
稗抜き作業には最低30時間は費やします。
今の小売価格(5kg 4,000円) 10kg 8,000円ほどが高いのか安いのか。
農家の者の立場では当然の価格かと思います。
儲けなぞなく、田を維持する程度の金額です。
今の店頭価格は決して高いのではありません、生産者にわたるべき当然の価格です。
今の米価はお金大好きな輩が吊り上げて、手にしているのが実際なのだと思います。
小豆相場ではあるまいに、お米を先物取引、投機目的で買い占めている輩が操作している価格かと思います。
減反政策がなくなったと思ったら、飼料米を作る農家には1反100,000円の補助金を出す、との政策で、我も我もと手を挙げる者が多すぎて、結局、集約型農業を為す人の処に飼料米栽培が割り当てられたと聞きます。
補助金を出すという発想は根っこが間違っている。
目の前に人参をぶら提げられて釣られる農家の人があるだろうか?
我先に手を挙げるのは農家にあらず、農業法人経営者に外ならない。
精一杯、田畑を護り続けている者をなめたらいかん。
エエカゲンニシイヤ。いずれ天罰が下るで。
我が家では飼料米栽培の考えは以前も今もありませんので致しません。
食用のみの一毛田です。少しではありますが販売しています。
宜しかったら丁寧に育てたお米をどうぞ。
農家が直接販売するお米 令和6年産白米
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農作物の仕入れ販売は致しません、すべて自家園で栽培、収穫しています。薪は山梨県内の山の原木を使用しています。任せて安心の塩島葡萄園です。
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